第1回会合プログラム


講演「伝える者・受け継ぐ者」
狂言:演目 @ 柑子(こうじ) A 神鳴(かみなり)
講師: 茂山七五三史
2008年10月27日(月)11:00〜15:00
神戸ポートピアホテル 和楽の間
カウンスル3 プログラム委員長 中島 由美子
 
150名のご出席を頂き、「秋の収穫」をテーマとしたクリスタル神戸クラブ担当の会場設定は華やかで季節感一杯の素晴しい演出でした。コーディネーテイング委員会の皆様のご努力の席順、席札とプロトコールは完璧でした。濱田澄子さんのスムースなリードのITC宣誓に始まり、確実に行なわれたビジネスの後、第一回目の教育では口頭評価を取り上げました。「神無月」のテーマでスピーチをした安永貴駒さん、厳しい評価の石崎淑子さん、優しい評価の渡辺弘子さん、それを如何にして効果的な評価にするかとの解説の鈴江恵さんと役者揃いの演技?に会場からは納得のうなずきと笑いで教育的効果は大きかったと思います。
午後はプログラムに沿った適切な松尾洋子さんの「世阿弥の花伝書」からのインスピレーションに始まり、プログラムリーダーの船引由衣子さんの流暢で格調高い案内で大蔵流狂言師 茂山七五三氏による講演は「伝える者・受け継ぐ者」をタイトルに奈良時代に渡来した「散楽(さんがく)・・大衆芸能から平安時代には「猿楽」となり、室町時代に「狂言」としての形が確立されたとのお話から茂山家としても400年の歴史を持つ、狂言の家として代々受け継いでこられた芸の伝承の仕方、2歳児には2歳児の身体の成長に合わせ、扇でも両手で持たせて、感覚を養うとか。30分間じーっと座ることが実は一番大切な修業で、「狂言の家の子」としてのマインドコントロールをすることで、受け継ぐ者の心構えが出来てきたと、ご自分の体験を話され、度々会場内は笑いの渦でした。また豪華絢爛な能衣装との違いを同じ20歳ぐらいの女性の面(おもて)も能面は美しく、狂言の面は「おかめ」と異なることを実物の面(おもて)を示しながらユーモア一杯の楽しい説明に会場は大うけでした。
狂言では本来は2人から3人でする狂言をひとり狂言として演じてくださいました。
「柑子」では到来物の3つ成りの珍しい柑子(みかんの一種)を主人から預かった太郎冠者が食べてしまった言い訳は柑子の一つ目は槍に結んでおいたら落ちて転がっていったので「好事門を出でず」というので「止まれ」と呼びかけ、止まったので皮を剥いて食べてしまった。次に落ちては大変と懐に入れたらつぶれたので食べてしまった。と食べる所作の可笑しいこと。三つ目は平家物語にある島流しにされた3人のうち1人だけ赦免されなかった俊寛僧都の話を出し、主人をしんみりさせるが、六波羅(平家の邸宅があった)に納めた(お腹に入れた)と白状して叱られるといったしゃれっ気のある話。
「神鳴」では商売があがったりのやぶ医者が医療過疎の東国へいく途中で神鳴が鳴り、「ピッカリ、ガラリガラリ」と面白い擬音でドスンと落ちてきた神鳴は腰を打ったようで、やぶ医者に針治療をしてもらう。医者が「ガッシ、ガッシ」と針を打つと「痛い!痛い!」神鳴の大げさに痛がる様の面白さに会場は笑い声が一杯、治った神鳴に治療費として「今まで日照りや水害でお金がない。治療費が払えない」という患者ばかりだったので、神鳴は思いのままに天候を変えられるだろうから、800年間の日照りも水害の起こらないようにすることを約束させた話。
全ての情景と顛末を言葉で表すのが狂言であるとの説明に納得する演技でした。迫力一杯の熱演で狂言の妙を堪能された方が多かった様子でした。
全てのスピーチの要素が盛り込まれ、何世代も続けてこられたコミュニケーションの力が伝統となることを垣間見せて頂き、コミュニケーションの力の素晴しさ、続けることの大切さを学ばせて頂いた貴重な会合でした。ゲストの皆様からも「本当に素晴しい会合だった」と多くのおほめの言葉を頂き、無事第一回会合は終了しました。タイマーの木村美佐子さん、岸本信子さんや全てのお役を担ってくださった会員の皆様、参加してくださった皆様に心から感謝申し上げます。
 
 
     
 
     
     


第2回会合プログラム


カウンスルbR 第28期 第2回会合報告
2009年3月31日(火)
神戸ポートピアホテル 和楽の間
 
春爛漫の3月31日(火)カウンスル3第28期 第2回会合のプログラムは、会員・一般ゲスト13名、他カウンスルゲスト12名合計129名をお迎えしてスピーチコンテストが開催されました。
山道 詞子(西宮クラブ)プログラムリーダーのリードのもと、英語の部 桑村治子(クリスタル神戸クラブ)がデモンストレーション、続いて日本語の部9名が次々に登壇され大変スムーズに、白熱したスピーチコンテストが行われました。


クラブ代表の皆様


日本語の部
出場者
クラブ
論  題
題  目
カテゴリー
木村美佐子
関西
ぬくもり
「犬の介在が・・・」
楽しませる
スピーチ
浅田 愛
芦屋
「変身」
楽しませる
スピーチ
浜口 智洋
西宮
流行
「オバマ大統領」
時事に関する
スピーチ
前川 雅子
姫路
チェンジ
「エンディングノート」
楽しませる
スピーチ
山口 公子
尼崎
手紙
「80歳のハム子さんへ」
鼓舞する
スピーチ
守内 恵子
舞子
転機
「笑う門には、福来る」
楽しませる
スピーチ
石田 眞理
しらさぎ
記憶
「未来の私に向かって」
楽しませる
スピーチ
田中 基子
ポート
神戸
経済
「我が家の経済政策」
楽しませる
スピーチ
西畠 敏子
淡路
料理
「スパイス」
楽しませる
スピーチ


英語の部 デモンストレーション
出場者
クラブ
論題
題  目
カテゴリー
桑村 治子
クリスタル
神戸
Life
My Dual Life−Style
Speech to Inspire


日本語の部 入賞者
順位
クラブ
出場者
論 題
題  目
カテゴリー
1位
姫路
前川 雅子
チェンジ
「エンディングノート」
楽しませる
スピーチ
2位
ポート
神戸
田中 基子
経済
「我が家の経済政策」
楽しませる
スピーチ
3位
尼崎
山口 公子
手紙
「80歳のハム子さんへ」
鼓舞する
スピーチ
 
 
     
日本リージョンでのお二人のご健闘をカウンスルNo3会員一同応援しています。